一般的な味噌とは違い、大豆・食塩の2つのみで造られる八丁味噌。
この八丁味噌を江戸時代から変わらぬ製法で作り続けている「合資会社八丁味噌(カクキュー)」で開催されている工場見学に参加してきました。
名前は知っていたけど、ここまでしっかりと歴史について学んだのは初めてだったので楽しかったです。
八丁味噌といえば、赤褐色で色が濃く独特な味わいが印象的だと思いますが、カクキューで食べた味噌煮込みうどんと八丁味噌ソフトクリームが美味しすぎたので併せてご紹介したいと思います。
ちなみに、カクキューのある愛知県岡崎市といえば、徳川家康公が生まれた神君出生の城「岡崎城」があります。岡崎散策の流れでぜひどうぞ。
味噌のまち・岡崎市八丁町
愛知環状鉄道・中岡崎駅、名鉄名古屋本線・岡崎公園前駅から徒歩すぐのところにあるカクキュー。
地図で調べてみたところ、岡崎市八丁町は合資会社八丁味噌(カクキュー)とまるや八丁味噌があるエリアのみのようで、この2社のために住所が残っているかのような感じですね。
カクキューでは、平日は1時間に1回、土日祝日は30分に1回ほど工場見学を行っており、繁忙期には大型バスを横付けされるくらいの人気っぷりのようです。
また、八丁味噌の料理やデザートを楽しめる食事処や売店もあり、出入り自由となっています。
工場見学スタート!
工場見学は「受付→史料館→熟成蔵→試食コーナー→売店」という流れで進み、ガイドが案内してくれます。
事前に受付が必要なので、到着したら売店内にある受付にて登録しましょう。時間が空くようなら、先に食事処で八丁味噌料理を食べるのも良いかもしれません。
集合時間になったら所定の場所に集まり、工場見学スタートです。
まずは資料館に向かうのですが、敷地内には歴史的な建物もありさすが老舗味噌メーカーという感じですね!
途中、実際に働いている方々の様子なども見れますが、想像しているような工場(機械が自動でどんどん動いていくようなイメージ)とは違い、粛々と作業されているイメージです。
資料館では、合資会社八丁味噌の歴史について、味噌作りの工程や使用する道具などについての解説を聞くことができます。
詳細は割愛しますので、ぜひ現地で楽しんでください!
カクキューの当主は代々「早川久右衛門」を襲名しており、名前の「久」の字を四角で囲んだマークが誕生しました。また、そのマークから「角久(カクキュー)」の屋号が誕生しました。(公式ページより)
こちらは熟成蔵の様子。カクキューは、減少し続ける木桶仕込みで、職人による石積みも行っている数少ない味噌メーカーです。
熟成蔵の奥まで入ることはできませんが、そのサイズ感には驚くと思いますよ!
八丁味噌の仕込み桶の上には、大量の重石が円錐状に積まれています。このように積む製法は江戸時代初期から現在まで、この八丁町(旧・八丁村)で八丁味噌を造り続ける2軒のみです。そして、石を積む作業は現在も職人の手で行われています。(公式ページより)
最後に、八丁味噌の試飲・試食をしつつ、お土産に八丁味噌をいただいて工場見学終了です!
熟成蔵を背景に食事を
カクキューが手掛ける食事処「食事処休右衛門」では、八丁味噌を使った味噌煮込みうどん・味噌串かつなどを楽しめます!
営業時間が「11:00~15:00(LO14:30)」となっているので、工場見学とあわせて楽しみたいところですが、やはりお昼時はかなり混雑しますのでご注意を。
この日は、味噌煮込みうどんを注文。
先入観として「濃い味」を想像していたのですが、これだけの色と香りがあるのに全く濃くなくて驚きました!
むしろ食べやすい。
旨味もしっかり感じるし、ものすごく美味しかったです!
また、売店で購入できる「味噌ソフトクリーム」は、クリームに味噌を練り込み、八丁味噌のパウダーをふりかけ、味噌せんべいをトッピング。
まさに味噌づくし!
これが本当に絶品で、味噌とソフトクリームの相性の良さを体験してしまいました。これ、家でもできないかな・・・。
八丁味噌を楽しもう!
工場見学・食事・買い物など含め、3時間程度でしょうか。散策スポットとしてとてもおすすめなので、お近くに行く際にはぜひ足を運んでみてくださいね!
八丁味噌、ファンになりました!