もともと人を撮影するのは大好きなんですが、旅の時は特にその想いが強くなります。生まれる国が違えば、言葉も違うし、笑うツボも違いますよね。でも、共通する部分ももちろんあって、なんか少しだけでもわかりあえた瞬間にやってくる「感覚」が本当に大好きです。
そんな瞬間にカメラを持ち合わせていなかった・・・なんてことにならないように、ほぼ毎日カメラを持ち歩いていますね。
1日に200枚撮ったとしましょう。その中には、綺麗な写真もあれば失敗した写真もあります。誰かに喜んでもらうための写真もあれば、自己満足の写真も多々あると思います。
その中で「この人にもう1度会いたくなるような写真」が撮れたときに、カメラって本当に楽しいなぁと感じているんです。
「その場の雰囲気を表現する技術」があるからこそプロはすごいんですが、私にはその技術はありません。でも、だからこそ「綺麗な写真」よりも「想い入れのある写真」の方が絶対に素敵だと思うんですよね。
ただの「綺麗な写真」を撮るだけなら、自分が扱える中でも良いとされる機材を揃え、あとはある程度条件がそろっちゃえば誰でも撮れます。(きっと)
どんな状況でも自分の満足が行く写真を撮ろうとするとやっぱり技術が必要なんですが、その前に「シンプルにカメラを楽しもう」と思って旅に出ています。私自身、技術を磨くのも楽しいんですが「楽しむために必要な技術なのであればものすごく頑張って学ぶ」っていう順序で動いているような気がしますね。
だから、知らないことも多く「このカメラ何年目だっけ?!」ってなることも・・・。
このバーテンダーは日本語はわかりませんでしたが、写真を撮っていいか聞くと「カッコよくとってくれよ!」みたいなこと言ってくれたので、ガッツリとっちゃいました。
「この人をカッコよく撮るなら・・・」
バーテンダーといえば、やっぱりその動きがとっても魅力的。1つのお酒を作る間に何回も「かっこよすぎるでしょ・・・!」って思ったわけで。
でも、かっこいいのは動きだけじゃなく、その奥に「人」が存在するから。
私は大して英語はわかりませんが、バーテンダーが他のお客さんに話しかけられて笑っていたので、たぶん「すげぇ撮られてるね。笑」みたいなこと言われたんだと思います。でも、そういう会話が出てくると場も柔らかくなってこちらも遠慮がなくなって・・・!
写真を撮られ慣れてる人なんて、そうはいないわけですしね・・・!「ほら、撮るよ!」みたいなこと言ったら、カウンターから笑いが。
・・・
こんな、しょうもない会話や体験も旅の思い出であり、写真に込められた思い出だったりします。
その瞬間を共有していない人に写真の魅力を伝えることって本当に難しいですし、今の私にできる気が全くしませんが、その人のキャラクターを活かした写真が撮れたらいいなぁといつも思っています。
だからこそ、旅で人を撮るのが楽しい。
コミュニケーションが十分に取れていないんだけど、そこから生まれる「距離感の縮み方」が本当に楽しい。カメラ様様です。旅にカメラをもっていこう。
まずは自分で写真を見たときに「このお店に行ったら、またこの人いるかな・・・!」とか思える写真をたくさん撮っていきたいなと思いました。
完全なる自己満の世界。
でも、それが最高に楽しいから許して。
最終的に、近くにいたバーテンダーも撮影。たぶん忙しかったんでしょうね・・・。ご迷惑おかけしました・・・。
景色が綺麗な席があればもちろんそこに座りたいですが、最近はカウンターを好んでいます。だって、お店の人の表情とか見れるし、ただ食べるだけじゃ持ったないですからね。
本当は厨房まで入りたいくらいですが、そこは我慢。
ちなみに、お店の人と仲良くなるだけでなく、最近強制的に海外へ行くことも多くなったので慣れてきたせいか現地の人とも仲良くなれることも増えました。
英語も中国語も韓国語もほとんど話せないけど、今のところいい人にしか遭遇していないのでまた旅立ちたくなってしまうという。