国内最大規模の籠大仏「岐阜大仏」。他の大仏殿とは異なる造りもチェック

岐阜・金華山の麓にある「岐阜大仏」。

背中に「大真柱」と呼ばれる直径約57cmの銀杏の木の柱を使用し、胎内の骨格を木材で組み、竹材を編んで外形を作った籠大仏です。

竹材の上から粘土を塗り、各地で集めたという一切経を貼り付け、さらに漆と金箔を重ねて作られているそうです。この漆工技法をつかった乾漆仏としては、日本一の大きさなんだとか。

また、正法寺大仏殿は高さ13mを超える大仏が収まっているとは思えないその見た目のギャップにも注目ですね。

岐阜城へ行くためのロープウェイや岐阜市歴史博物館なども近いので、岐阜観光とセットでどうぞ。

今回は社内研修で岐阜へ行った際に立ち寄ったのですが、新しいエリアの散策は本当に楽しいですね。

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岐阜市重要文化財「正法寺 大仏殿」

住宅街の中にひっそりと佇む「正法寺 大仏殿」。決して小さいわけではないのですが、中に大仏がいるとは思えない外観に驚きました。

大仏の構造上、風雨を凌ぐ覆屋が必要。そのため、この大仏殿も大仏と並行して作られたと考えられています。

和様式と明朝様式が融合した江戸時代後期の建造物で、中国の様式を感じるのも特徴の1つだと思います。

乾漆仏として日本一の大きさを誇る岐阜大仏

中に入ると、そこには大きな岐阜大仏が。我々に優しく微笑みかけるかのような表情が印象的です。

大仏は屋内いっぱいに佇んでおり、上の画像のようにしっかりと見上げるくらい大きいので驚く方も多いのではないでしょうか。

ちなみに「籠大仏附木造薬師如来坐像(現在非公開)」「木造阿弥陀如来坐像」は、それぞれ岐阜県指定重要文化財に指定されています。

正面から見ると表情は穏やか。
厳しい表情も垣間見ることができる大仏

個人的には、優しい表情が印象的ではあったものの、隙間から覗かせる厳しい表情も印象的でしたね。

時には、厳しさも優しさの1つなのか…。

回廊できる大仏殿

大仏の手のところに回廊が見えます。

大仏を囲うように建物が造られており、大仏の周囲を歩くことができる回廊があるのも他ではみられない特徴です。(基本的には回廊は使用できません)

どんな景色が見えるのかものすごく気になりますね。

五百羅漢像。現在は百数体を見ることができます。

上に見える回廊は歩くことはできませんが、大仏を1周できるような造りになっていますので、歴史的建造物を体感してみてくださいね。

金鳳山正法寺 大仏殿

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