いわきの地で昭和初期に誕生した「長久保のしそ巻き」。
当時のいわき地方は常磐炭坑の最盛期だったそうで、炭坑で働く方々は効率よく塩分を摂取することができる漬物を重宝していたんだとか。
常磐炭坑の閉山後も、しそ巻はふるさとの味として愛され続けています。
そして、今。
歴史ある老舗漬物メーカーが新たなチャレンジとして取り組んでいるのが、漬物屋が本気で作ったピクルス「おここさん(Okoko)」です!
「漬物は伝統、おここさんは革新なんです。」と話す長久保食品代表の篠原さん。
代名詞の漬物とおここさんを、いわき市にある直営店でいただいてきたのでご紹介したいと思います!
Special Thanks!!
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This review is sponsored by いわき地区商工会広域連携協議会
長久保のしそ巻 本舗へ
いわき市鹿島町にある鹿島店へ。
もともと、作り手と売り手で分業制にしていたそうなんですが「自社スタッフが対面で販売していくことでお客様のニーズも掴みやすい」ということで直営店を展開。
新商品の試食を行い反応を調査するなど、セールスやマーケティング的な視点でも直営店を活用しているそうです!
やはり、この地で長く愛され続けてきた漬物たちは、購入いただくほとんどのお客さんが地元の方だそうです。
実際に食べてみましたが、本当に美味しいんですよ!
ハンバーグやオムライスも大好きですが、たまには白米と味噌汁と漬物というのも楽しみたいなぁと改めて思いましたね。
篠原さんのお話によると、コロナ禍も相まって自宅でご飯を食べる機会が増え漬物の需要も増えてきているとのこと。
もともと地産地消だった漬物たちは、さらに地元で消費されているようですね。
もちろんそれも大事なことなのですが「30年、50年、それ以上続く会社づくり」を考えていく中で、新しいチャレンジとして取り組んでいるのが「おここさん」というわけです。
老舗漬物屋が本気で作ったピクルス「おここさん」とは
「漬物が地産地消なら、おここさんは地産外消」
そう位置付けて、製造販売を行なっている「おここさん」。
漬物は比較的高齢の方が購入されるのに対し、30代のお客様をターゲットに開発を行なってきたそうです。そして、野菜だけにとどまらず「果物」を取り入れたのも戦略の1つ!
種類はかなり用意しており、赤いラベルが果物、青いラベルが野菜となっています。
青いラベルの「野菜」は、米酢に出汁醤油を使用。
この日は「トマト」と「卵」をいただいたのですが、トマトの味わいに驚きましたね。
やはり、出汁がいい仕事をしているんだと思うんですよねぇ。これにより、旨みが確実に増しています。
ツンとくる酸味はそこまでなく、食べやすく仕上がっていました。
(卵は、想像通りに美味しかったです)
こちらは「いちご」。
果物には米酢と白ワインを使っており、果物を活かしよりフルーティな味わいに仕上がっています。(いちご・桃・ぶどうは福島県産を使用しているとのことです!)
これも新感覚。
また、おここさんの魅力は「漬け酢(ピクルス液)」にもありまして、漬けた食材の味わいが漬け酢に移り美味しく仕上がっちゃうんですよねぇ。
果物を使ったおここさんは、漬け酢を使って美味しいドリンクとか作れるんじゃないかな?!
野菜の方は、料理に使えそう。
「伝統」と「革新」をまとめて試食!
漬物って塩分が強い印象を持っていたのですが、どれも丁寧に仕上がっていると言いましょうか。意外とあっさりと食べられるんだなぁという印象が強かったです!
代名詞でもある「しそ巻き」は、ピリ辛でこれはご飯が進みますね。
しそ巻きをはじめ漬物類は、地元で定着していることもあり、色々な売り場で扱ってもらっているそうです!
おここさんは、首都圏の人に届けたい商品ということで、これからも色々開発を進めていくようですよ!
これからの展開にも注目です。
店舗情報
長久保のしそ巻本舗 鹿島店(直営店)
- 営業時間:10:00〜18:00
- 定休日:年中無休
- 住所:福島県いわき市鹿島町米田字南内4-1